今回は前回の続き、日本の青果物輸出はかなり厳しいぞという話。
前回記事↓↓
韓国産、中国産が安すぎる
これは果物だけではなく、いろんな業界で起きてることだけど、海外産の果物が安すぎる。
日本の輸出が多いりんごに関しては中国産のふじりんごは存在するし、シャインマスカットは韓国も中国も作ってるし、いちごに関しては韓国の品質はかなり日本に近づいてる。
特に中国産は安すぎて、シャインマスカットで言えば、価格は日本産の1/5~1/8ぐらいといったところ。


そして困ったことに年々品質が上がり、正直中国産のシャインマスカットも美味い。
確かに日本産の方が食感が柔らかいし、香りもいいし見たいのはあるけど、その差が値
段が5倍も変わるほどかというと、全くそんなことはない。
正直なところ、今の日本産のシャインマスカットを買っている外国人は、相当味にうるさい人か、日本産を買うというステータスを満たしたい人だけ。
日本産が品質が高いというのは周知なので、ギフト用としての需要はそれなりにある。
ただギフト用の物量なんてたかが知れてるので、量を増やしたいならもっと一般人に買ってもらえる値段まで抑えないといけない。
あと、中国とかはマーケティングもうまくて、日本産に見えるようにパッケージにひらがなを入れることも多い。
今までは割とちぐはぐな日本語だったけど、それも改善されてきてる。


生産量が少ない
これはよく言われることだけど、日本の農家はどんどん減って日本の生産量はどんどん減ってる。
例えば桃は山梨県だけで2022年から2023年で1,000トンも収穫量が減ってるし、リンゴもピーク時に比べれば57%まで収穫量は落ちてる。

そんだけ収穫量が減ってくると、当たり前だけど輸出に回す分がない。
特に桃は顕著で、どんどん桃農家がシャインマスカットに変わってるから国内に回すのが精いっぱい。
海外の桃って触感がガリガリしてて、日本の柔らかい桃はまだ中国にもまねされてないし、正直海外ではめちゃくちゃ需要ある。(海外のお客さんに「ウチの会社から海外向けに出せる分、全部買う」とまで言われたことある)
ただ海外向けまで量が出てこないので、売れるのに売るものがない状態。
お客さんからは買いたいと言われるのに、売るものがない歯がゆい状況。
日本国内でも規格が統一されていない
次の理由としてあるのが、規格が統一されていないこと。
青果物を輸出する上で、もちろんそれぞれサイズによって値段が決まっているんだけど。そのサイズが日本国内でおいてもバラバラ…
例えばサツマイモ。実はさつまいもは世界からの評価がめちゃくちゃ高く、ここ最近でめちゃくちゃ輸出量を増やしている品目。
そんなサツマイモは千葉、茨城、鹿児島の3県で70%以上を生産している。
必然的に輸出をする時も九州か関東のサツマイモが多くなるんだけど、九州と関東でサツマイモの規格が違う…
輸出で売れるサイズは基本的にS サイズとMサイズ。
茨城のSサイズは130〜230g、Mサイズが230g〜330gになるんだけど、九州の場合はMサイズで130g~210gだったりする。
茨城のお隣の千葉県でもSサイズ100g〜200g、Mサイズ200g〜300と微妙に違う。
基本的に規格は基本的にJAが決めているので、農家は出荷するJAの規格に合わせる。
そんなグラムの違い、たいしたことないじゃん、と思う人もいると思うけど、スーパーの場合バーコードを登録する都合上、規格を統一するのは大事。
特に最近は海外では物流拠点を統一して機械で仕分けしたりするので、バーコードの種類が増えるのをとても嫌がる。
海外からは「何で日本は規格が統一されてないの?」とよく聞かれるけど、俺もわからない笑
ここは農水省にリードして規格統一してもらわなきゃなんだけど、全く話は進んでいない。
あとは輸送の箱も規格がバラバラ。
アメリカの箱は輸送効率が最大化できるように、ちゃんとパレットにピッタリ収まるように設計されてるんだけど、日本は国内輸送しか考えてないから箱の形がバラバラ。
結果的に無駄なスペースが多く、積載効率がめちゃくちゃ悪い。
海外へ船で持ってく時にこの輸送効率の悪さは致命的。普通に1回のコンテナで数十万はコスト変わってくる。


長くなってしまったので、今日はここで終わりにしておきます。
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