日本では一般的にタイと呼ばれているが、タイの国の正式名称は「タイ王国」。
ということで王様がいるのだが、先週の7月28日がその国王様の誕生日。
さぞかしみんなで国王の誕生を祝っているのかと思いきや、そんな様子は全くない。
それもそのはず、実は今のタイ国民はタイの国王のことを嫌っている人が結構多い。
タイでは頻繁にデモや集会が起こっているが、その理由が「政権批判」と「王室批判」。
今回はなんでタイ人が王室を批判するのかについて話していきたい。
事の発端が始まったのは、2016年の前国王「プミポン国王(ラーマ9世)」の崩御。
プミポン国王は「Royal project」というプロジェクトを立ち上げ、地方に住む貧しい人の生活改善のために旱魃対策や農村開発など、さまざまな事を王室の私財を使って行ってきた。
地方の田舎の視察にもよく行ったし、洪水が起これば王室所有の土地に家を建てて国民にあげたり、かなり国民に寄り添った活動を”王室のお金を使って”していた人。
そんなプミポン前国王はもちろん国民からの信頼も厚く、国王として70年間即位していたこともあり「タイの父」と呼ばれる人物。

そんな彼の息子が、現国王の「ワチラロンコン国王(ラーマ10世)」だが、彼が国王に即位してからタイ王室の奇行が始まる。

プミポン国王までの時代は、王室のお金と行っても全て国王が自由に使えるわけではなく、3等分にされていた財源の中でも政府機関の承認などが必要な財源も存在した。
しかし、ワチラロンコン国王は今まで3つに分類されていた王室財産を全て国王の個人名義に集約。
運用も「国王の意思によるもの」と変更、そして王室財産管理局という王室の財産を管理する機関の幹部に自分に近い人を配置して王室の財源を自由に使えるようにした。(ちなみにタイ王室の資産総額は4兆円〜5兆円と言われている)
王室財産を使いやすくして何をするのかと思いきや、プミポン前国王のように国民のために使うということはなく、バンコクの一等地に高級ホテルやショッピングモールなどを建設して、自分の資産を増やしている。
そしてそもそもな話なんだけど、このワチラロンコン国王、タイ王国の国王なのにタイに住んでいない。
基本的に彼はドイツに住んでいて、たまーーにタイにひょこっと帰ってくる。
もちろんドイツの超高級な家で超贅沢に住んでいるわけだが、もちろんそのお金は国民の税金。
コロナ禍の中、ドイツのアルプスの一望できる高級ホテルで愛人20人と優雅な生活を送っていると報道されたこともあり、王室のお金を国民のために使おうとする意思は全くない。
観光大国のタイでコロナで収入が下がり生活に困窮する人が多い中、国民の税金でそんなことされたらそりゃ怒るのも当然。
彼は結婚を4回しているんだけど、3番目の奥さんがストリッパーで、愛犬の誕生日にその時の奥さんを人前で裸にさせてる映像が流出したり、色んな愛人を取っ替えひっかえしてその度に家を作って壊してを繰り返したり、ドイツの街中を全く似合っていないタンクトップ姿で愛人と歩いていたりと、素行も結構やばい。

この他にも軍の一部の指揮系統を国王直属に変更したりと色々あるけど、そんなこんなでタイでは王室批判が止まらない。
ちなみに、タイには不敬罪があるので、王室を批判すると最高15年の禁固刑となってしまう可能性もある。
そんな危険を冒してでも王室批判が止まらないというのが、今のタイの現状。
先月の国王誕生日も祝日ではあるがお祝いムードは全くなかったし、なんなら国王がタイにいないので国王の兄弟が来賓を招いて祝賀パーティーをやるというよくわからない状況。
プミポン国王の時は、誕生日には記者会見を開いてコメントするという、日本の皇室がやってるようなことをやっていたらしいが、もちろんワチラロンコン国王はそんなこともしない。
国王から国民に近づこうとする気配が全くないのはなんでなのだろうか。
政権批判も含めてバンコクではデモや集会が多いが、「ほほえみの国」のタイで本当に平和になる日はいつくるのだろうか。

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