海外にいると色々とこれってビジネスチャンスにならないかなーって思うことがあるんだけど、最近は海外での野菜・果物の生産ってやっぱいいんじゃないかなーと思う。
タイでは今「オカジュ」(タイ語的にはオーカジュー)っていうレストランが人気なんだけど、このレストランの特徴は、タイの北部チェンマイで作ったオーガニック野菜を使っていること。
基本はサラダがメインで、ステーキとかもあるけど、ステーキと一緒にめっちゃ野菜がついてくる。



日本人として自分がタイで生活していて感じるのは、食生活の野菜不足。
もちろん炒め物とかでは野菜は食べるし、タイ風のサラダとかはあるけど、日本でイメージする生野菜にドレッシングかけて食べるみたいな文化がない。
やっぱ日本人としては生野菜にドレッシングをかけるだけのサラダが食べたい!ってことでこっちでサラダ注文しても野菜が不味い(ことが多い)…。

そんな感じでタイで普通に食べる野菜はおいしくないんだけど、このオカジュの野菜はオーガニックだからなのか美味い。
もちろんオーガニックだから値段は普通の野菜とかよりは高いけど、そんな価格差なんか気にならないくらいに美味い。(というかタイの普通の野菜が不味い笑)


で、ここからが本題なんだけど、オカジュを見ていて思ったのは、やっぱおいしい野菜ってタイでも売れるんだなーと。
日本の品種とか日本式の栽培方法で育てた野菜・果物はおいしいっていうのは海外でもよく認知されているけど、それを現地でやればかなりビジネスチャンスあるんじゃないかなーと思う。

実際、それで成功している例はあって、マレーシアでは「Chitose」っていう日本の会社がイチゴを現地生産してシンガポールとかにも輸出して成功してるし(圃場まで行ったことある)、アメリカでは「Oishii farm」っていう日本人の会社がイチゴを生産して大成功。ソニーとかトヨタが出資してるファンドから資金調達したりしてる。
あとはタイでは美人トマトっていうブランドで日本の会社が作ったミニトマトが売られていて、タイのトマトよりもめっちゃうまい。
何でトマトとイチゴかというと、両方に共通してるのが輸送性が悪くて日持ちがしないことだと思う。(もちろんそれだけではないけど)。
例えば現状の輸送技術だと日本から東南アジアにイチゴを輸出すると、絶対に一部は腐ったりカビたりする。
例えば10粒入っているイチゴで1粒腐ると、単純に10%分は廃棄になるからその分販売価格は10%高くなる。

そういうことが起こるから悪くなりやすいものは現地で作った方が良くて、野菜の葉物とか悪くなりやすい果物を現地で生産するのはありだと思う。
もちろん、何でも作ればいいわけじゃないし、海外で作るのは簡単じゃない。
自分はタイでイチゴ生産してたけど、気温が高くてうまく作れなかったり(収量が増えなかった…)、種苗法の問題で海外に持っていけない品種が多かったり、確かに海外で生産するのは難しい。
ただその分、そういう難しいことに挑戦するのは面白いと思うし、成功したらライバル少ないしたのしだろうなぁ。
また海外生産とか挑戦してみたいなぁとふと思った。

